医者の実力、それは、、、
こんにちは。
mineminecoctorです。
医者になって9年を迎えたmineminedoctor。
ある程度のことは経験してきました。
めちゃくちゃな難手術以外は、エラの修復
↓まだの方はぜひ一読ください
から始まり、硬膜下血腫、シャント術、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍摘出、AVM摘出
手術はなにより手術前の準備が大事なんです。
頭の骨をどういう風に開けて、脳と神経、血管の構造を頭の中で構築して。
実際の手術中は頭でイメージしたことを、ただ手を動かしていくだけ。
もちろん、不測の事態、起こり得る事態も想定して、そのトラブルシューティングも想定する。
だから、手術が一人でできて、初めて後輩の助手が務まる。
これはどこの世界でも同じなのかな。
そういう意味で先輩って偉大でした。
ぼくが医者になったとき、誰よりも手術が上手くなりたくて、夜中も残って患者さんが来たら飛んでいってた。
そういう姿勢って大事で、自ずと症例が回ってくる
でも、手術の腕よりなによりぼくが大事だと思うのはムンテラ力!!
ムンテラカ??なにそれ??「むんてらりょく」です。
患者さんに病状を説明する、手術の説明をする、これらをドイツ語の「ムントテラピー」からぼくらは慣習的にムンテラと言います。
この医療者の説明と患者さんの同意を含めてIC(インフォームドコンセント)と言います。
このムンテラがいかにうまいか。つまり患者さんや家族を信者にするか。これが医者の力の大きな部分を占めていると思う。
むしろ外科医ならオペはできて当たり前。
そしてこのムンテラが結構多い。同じ患者さんに何度もだし、ご家族だけに話したり。多いと1日5、6件ムンテラの予定が入ってることもしばしば。
このムンテラについてぼくが思うのは、どの患者さんに対しても同じような話し方で同じような説明をする医者。絶対患者さんはわからないだろうなっていう専門用語を使って説明する医者。これらが結構多いなって思う。
ぼくはというと、あまり専門用語とか難しい話はしないようにしています。そして、何より相手によって話し方や雰囲気を変えています。
フランクな人には結構フランクに話します。
でも、どんなにフランクでも、どんな患者さんにも敬語を使うこと。これは徹底してます。
なんでか?ぼくの究極の目標は、患者さんが亡くなったとき、霊安室で笑ってご家族と話ができること。←これはちょっと語弊があるかもしれないが。実際あるんです。結構。
このくらい患者さんと、家族と信頼関係を築きたいと思って毎日接しています。
みなさんはいかがですか?他人と関わらない仕事って、ほとんどないと思うんです。
人の心をつかむ!!これがビジネスの世界でも医療の世界でも同じように大事なんじゃないかなって思います。