新たなスタートに立つあなたに
こんにちわ。
mineminedoctorです。
みなさんは身近な存在に医者っていらっしゃいますか?
家族や親戚に医療関係者がいない場合、プライベートで関わることって少ないにではないでしょうか?
医者の数は現在、日本国内で約32万人、そのうち女性医師は7万人くらい。
人口1000人に対して2人〜3人いないくらのイメージでしょうか。これって意外と多いなって感じるか、少ないなって感じるか。ぼくは意外と多いなって感じる。
でも実際に世界を見てみると、アメリカが日本と同じくらい(2.5人/1000人)
ヨーロッパはけっこう多い。だいたい1000人に対して4人くらい。国によってばらつきはあるけど、総じて多いイメージ。
では、日本においてどうやったら医者になれるの?
まず、厳しい受験勉強。
私立は4教科(英語、数学、理科2科目)の勉強が必要。もちろん数ⅢCもほぼ必須。各々大学によって試験の難易度が違う。めちゃくちゃ難しい問題のところもあれば簡単だけどミスが許されないところもある。
偏差値は概ね62~72の間。都内や大阪、大都市圏の医学部は難易度が高い。
国立はまずセンター試験(この名称は2020年までだが)が第一関門。センター試験で概ね90%以上の得点率で土台に乗ることができる。そのあとは国立2次試験。これは大学により教科もバラつきがある。イメージとして地方の国立はセンター試験の得点重視の配点、首都圏や都市圏の国立は2次試験の得点力も必要になる。
偏差値は概ね64~75くらい。やはり地方に比べて、都内、都市圏は難易度が高い。
そんな入試をくぐり抜け、次に待ち構えるのは医師国家試験!!
ではなく、医学部6年間の進級試験とそして最後に迎える卒業試験。これがかなり大変。1〜3年生はほぼ毎月テスト。ここで合格点を取り続けないとすぐに留年という地獄に落ちる。
イメージとして1年生は月1〜2回、2、3年生は月3〜4回テストがある。だから毎週テスト勉強に追われる。夏休みや冬休みも、明けのテストがあるのである程度勉強させられる。
そんな厳しいテスト詰めを乗り切り、無事大学6年生になると、最後に待ち構えるのは卒業試験。これを突破できなければ必然的に留年かつ国家試験も受けられない。
なぜなら、医師国家試験は大学卒業見込みのものしか受験できないからだ。
医師国家試験は毎年2月頃行われるが、卒業試験はその数ヶ月前というのが多いと思う。(卒業したのがかなり前なので忘れた笑)
卒業試験の難易度は、ほぼ国家試験。つまり卒業試験に通れば、そのまま勉強を続ければ国家試験は通る。
実は医師国家試験は落とす試験じゃない。振り分けは各大学が厳しく行い、国家試験は今年こいつ医者になったらちょっとまずいよね、レベルの人を落とす試験。勉強は大変だし、問題数も多いし、でもちゃんと勉強していれば難なく通る。
こうして医師国家試験に見事合格し、医師免許証をいただいて初めて医者になる。
少なくとも高校3年間、大学6年間。
短い人で苦節9年、やっと医師のスタートに立つ。
今年も新たに9,341人の方が国家試験に合格し、医師のスタートラインに立ちました。
お疲れさまでした。そして、おめでとうございます。
しかし、本当に辛いのはこれから。
医者人生を歩んでいると、あんなに辛かった学生時代が可愛く感じる。
なんでか?だって勉強してればいいんだもん。勉強してれば誰でも通れる関門。それほど楽なものはない。
ぼくも最初の5年くらい不眠不休で働きました。月の労働時間が528時間なんて月もあった。休みも月1日あるかないかで、家で寝れるのは月の半分もなかった。
でも、やりきれたのは、常に自分を必要としてくれる毎日を送っていたから。
人って必要とされるとなぜか頑張れるんですよね。
みなさんも大変だけど常に前を向いて頑張ってください。
人生の小先輩、mineminedoctorより