ロキソニンって弱いんでしょ?
こんばんは。
mineminedoctorです。
脳外科という診療を行っていると、外来で頭痛を主訴とする患者さんを多く診ます。
明らかな偏頭痛を疑う場合を除き、ぼくら医者が最初に処方する痛み止めはロキソニンです。
ロキソニンの特徴はとにかく効きが早く、キレがいい。
血中濃度が最大に達する時間 T-maxが約0.8時間、血中濃度が半分になるT-1/2が約1.3時間。
まさにスパッと効いて、スパッとキレるイメージ。
通常痛みの経路の一つはCOX2という経路が関係している。
ロキソニンはこのCOXを阻害する。
しかし、同時に臓器保護のCOX1も阻害してしまうため、胃障害とか腎障害の副作用がある。
だから、ロキソニンを飲むときは胃薬も一緒に飲みましょうってことはご存知の方も多いのではないでしょうか?
そんな、とりあえずロキソニンって出され方をするもんだから、ロキソニンて効果も含めて弱い薬なんでしょ?
って思っている患者さんも多い。
確かに、オピオイドと言われる麻薬系の鎮痛薬に比べたら弱いのですが、麻薬系を除く痛み止めの中では頂点といって過言ではない強さなんです。
副作用に関しては、各々出方が違うのでここでは言及しませんが。
ロキソニンって結構強い、痛み止めなんだよ。
これを知っていただけたらいいかなって思います。
かくいうぼくも頭痛持ちなので、よくロキソニンのお世話になります。
スパッと効いて本当にいい薬なんですよね。