あなたならどこで死ぬ
おはようございます。
昨日は怒涛の記事ラッシュをご覧いただきありがとうございました。
今日の一発目は医者としてちょっと真面目な話も書いていこうと思います。
シリーズ化は今日のアクセス数とレスによっては打ち切りかも(笑)
ぼくの波乱万丈人生もこの先ギャンギャンupしていくので、まずは真面目な話にお付き合いください。
人はいつ、どこで、どう死ぬか。いつ死ぬか、どう死ぬかは自分で選択するのは不可能でしょう。でもどこで死ぬかはある程度選ぶことができると考えてます。
具体的には自宅か病院か、老人ホームのような施設か大まかにこの3択だと思う。
自宅はまず独居は無理、同居が条件だけど家族はめちゃくちゃ大変。もちろんデイサービスとか訪問看護とか、色々サービスはいれても、家族自身がやらなきゃいけないことが多い。そもそも出かけることすらできない。
容態が変化したとき、クリニックに連絡してもすぐに医者は来てくれないし、どうしようってなる。そしたら病院に救急受診しかない←救急医療やっていると、これが意外と多い。
あれ?自宅で看取るんじゃないの?結局入院してそのまま病院で亡くなることもしばしば。実際、ぼくも在宅医療の往診バイトしてて「とりあえず紹介状つけて救急受診させて」この一言で済ませちゃう。だって行かなくていいし楽だし(笑)
自宅で息をひきとった場合、だいたい7,8割は家族に看取られる。2割くらいは家族が亡くなっているところを見つけるパターン。こんなの統計ないし自分の感覚だけど多くは死ぬ瞬間一人じゃないような印象。
病院はどうか。現代、病院で死ぬ多くは療養病棟だろう。保険制度の影響でこの療養病棟の医療は酷い。だって何したって診療報酬同じ、むしろ頑張って治療しただけ病院は赤字です。在院日数が長くなれば一般病棟との回転も悪くなり病院の経営に影響する。でも唯一いいなと思うのは、病院だから心電図モニターとか酸素モニターとかつけてるから、死んだ瞬間に誰かは自分を意識してくれる(大体看護師)。あとは死にそうなとき家族を呼んでくれる、でも死に際に間に合うのは半分ないくらいかな。だから半分以上は一人で死ぬ。
施設はどうか。今は綺麗な施設もたくさんあって環境もいいし家族も本人も結構win-winな環境じゃないかな。でも問題は金。入居金◯百万、月々25万(もちろん介護度でも違うけど)とかざら。こんなの払える人そんなに多くないんじゃないかな。施設は夜間は医療スタッフがいないところもあるし見回りで夜間に亡くなってたとか多い。家族が立ち会える数より見回りでスタッフが気付いて亡くなってたのほうが多い印象。つまり一人で死ぬ瞬間を迎えるほうが多いんじゃないかな。
これらはぼくの主観だけど、本当にお金あったら施設が一番いいよね。家族の近くの施設。
では、あなたならどこで死にたいですか?あなたの母親ならどこで看取りたいですか?(大体女性は年下だし平均寿命も長いから生き残る前提で)
ぼくだったら親を自宅で看取るのは無理かな、、こんなに借金して迷惑かけて(笑)
だって在宅医療ってめちゃくちゃ大変だもん。本当に自宅でみられてる方々は素晴らしいと思う。優しさとかそんな綺麗なものじゃなくて、責任感?愛の深さ?段違いなんだと思う。
じゃー自分だったら?もちろん自宅です。自宅で家族見守られて死にたい。絶対自宅で死にたいから子供にはそういう教育するつもりです。笑(いないけど)
みなさんはいかがですか、、